フリーWRITER【web版】

メタモ・佐藤側に初めて代理人弁護士が登場した。原告・越田一徳がメタモ㈱佐藤由太らを東京地裁に提訴した民事裁判のことだ。これによって、今後審理はスムーズに展開されることが予測される。だが、これまでの経緯などを踏まえると、次回口頭弁論で司法の判断が、ある程度占うことが可能となる。(敬称略)

洗脳
         洗脳を解くのは簡単ではない

 10月3日、小紙が追い続けている〝メタモ裁判〟が行なわれた。前回、前々回は非公開の会議室での審理だったが、今回は一般の形でのもの。とは言っても、リモートでの裁判で東京地裁裁判官と原告側(徳田一徳)のA弁護士事務所、被告側(佐藤由太)I弁護士事務所の3ヵ所を結んでのリモート裁判(佐藤本人は欠席)。
 周知のとおり、同裁判は数回行なわれているのだが、今回初めて佐藤側の代理人弁護士が登場した。もっとも佐藤は裁判官から再三にわたり早く弁護士を付けるよう難詰されていたもので、佐藤はようやく弁護士を選任した格好だ。
 前回、佐藤側は裁判所から準備書面の提出を求められていたのだが、しかし、今回の提出はなかった。
 求められていた書面とは、メタモ社の不法行為がなかった〝証拠〟と飯塚裕子(被告)との共謀に関する反証である。この証拠とは佐藤が強調していたSMBC日興証券や監査法人トーマツとの契約書など、極めて重要な核心的なものだ。
 それを用意出来なかったわけだが、ある株主の、
販売の際、相手に信用させるためのトークで、契約書など無いと思う
 こんな声で代表されるように「提出出来るハズは無い」との見方が大勢を占めている。
 佐藤に対する懐疑的な声が一段と大きくなったのは、最近こんな事実があったからだ。
 メタモはいつものIR情報で、
<メタモのG種株式の買収価格が1572㌦で決定したので、9月22日に購入者の銀行口座に振り込む>
 と発信したが、振込みがなかったのである。振込み話はこれで3回目だ。過去に去年の4月、8日の支払い約束をしたが、まったく振込みはなかった。
 〝狼少年〟ならぬ、トンだ〝狼オヤジ〟だ。佐藤・メタモに対する不信感が増幅するのは当然の成り行きである。
 過去2回、振込みの履行をしなかったにも関わらず、メタモ・佐藤は9月12日から21日まで再割当株の募集を開始したのだから〝したたか〟と言うほかない。
 結局、前述したように9月22日の振込みがなかったわけだが、その間かなりの資金が集まったと目される。悪質である。
 裁判の話に戻す。証拠書類の提出は次回(10月27日)に持ち越されたわけだが、次回に提出出来るかが注目だ。
 事態が進展したこともある。それは越田がメタモに振込んだ500万円に関することだ。これについては入金が明確であり、佐藤側も認め、返金することに同意した、という。
 しかし、問題はこんな金額ではない。越田が集めた資金は約9億円だ。越田はそれを飯塚名義でメタモに約6億5千万円、さらに越田は飯塚名義の口座に約2億2千万円を振込んでいる。一体そんな巨額な金がどこに消えたのか――。明細を明らかにしなければならない。付言すれば、佐藤・メタモはそれを明らかにする義務がある。

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text: 松原雄二

前回報じた名古屋中央卸売市場内での常軌を逸した暴行傷害事件の〝その後〟についてレポートする。結論を先に言うと、監理者側の対応、動きがすこぶる鈍いことが分かった。(文中、敬称略)

 事件について改めて簡単に述べる。〝最初の事件現場〟は名古屋市中央卸売市場内の喫煙所だった。そこで同市場の仲卸業者『加野青果』のAが、同業者『カネト青果』の水野専務に突然、殴る蹴るの暴行をされたのである。
 きっかけは、水野がAに発した言葉をAが聞き違い、勘違いだったという、ささいなことで、会話が続く中で、それに気付いたAが水野に謝罪したところ、いきなり水野の手と足が飛んできたという。
 その後、水野カネト青果の事務所に連れて行かれたAは、水野からさらなる暴行を受けたのだ。喫煙所が最初の現場と前述したユエンである。
 まったく理不尽な水野の暴行に対して、Aは喫煙所の段階で警察(熱田署)に通報した。
 なお、当時、水野は飲酒状態だった(A)という。水野の飲酒に言及すれば「常に酒を飲みながらの勤務」(多数の市場関係業者)との指摘だ。その上、水野は過去にも何度かの〝事件〟を起こしている人物、という。
 とにかく〝れっき〟とした暴行傷害事件だ。Aの通報によって駆けつけた警察は両者及び事務所にいた職員らに事情聴取をした。
 その後、Aは病院に行き、全治1週間の診断書をもらい、熱田署に出向き、改めて詳細を述べ、水野を訴えた。
 同市場の開設者は名古屋市で所管は市場流通室。市場内に流通室の現場事務所があり、ここが実質的に市場の監理をしている。
 だが、市場流通室も管理事務所も、事件が起きたことは知らなかった(市場流通室T室長、管理事務所Y本場長に取材)。警察が介入したような〝大事件〟だ。それを耳にしていないとは不思議と言えば不思議である。
 何やら市場内では「水野の勤務中の飲酒や暴力」は〝承認〟されているかのような文脈があるように映る。
 前回、監理者である管理事務所に「事実を正しく把握した上で必要な対応をすべきではないか」と質すと、Y本場長は「両者に話を聞き、事実を確認して対応を検討する」と約束した。
 ところが、被害者のAに話を聞くと「現段階で私のところには誰も話を聞きに来ていない」とのことだ(カネト水野は不在で取材は出来なかった)。
 それで〝その後〟についてY本場長に話を聞いたが、
「盆休みなどがありまして…。ただ、A本人には話を聞いていませんが、両社の関係者には聴取した。その後の対応については、これからのことで暫く時間がかかります。ただ、前回も言いましたが、対応については外部には公表出来ませんので
 との回答だった。
 いずれにしても、極めて公共性の高い中央卸売市場内での理不尽な暴行傷害事件。しかも加害者は飲酒状態だったというから異常というほかない。ここ数年よく耳にする横文字「コンプライアンス」「ガバナンス」以前の問題だ。
 今、監理者である名古屋市経済局・市場流通室の〝本気度〟が問われている。
 なお、その後の警察の動きについて述べると「事務所での暴行については受理されましたが、喫煙所の場面は改めて事情聴取する、との連絡があった」(A)
 という。
 また、加害者の水野は事件の次の日、Aの所属会社(加野青果)に菓子折りを持って謝罪に来たというから〝それなりの誠意〟を示したことを、水野の名誉〟のために書き残しておく。
 さらに付記すると「1週間ぐらい経て、水野は私のところに謝罪に来たが、謝った(前記、喫煙所)のに、あれだけの暴行を受けたので決して許されることではない、と申し上げた」
 とAは話してくれた。


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text: フリーWRITER取材班

〝メタモ関連裁判〟の再度の弁論準備会で、被告・飯塚裕子側の代理人弁護士が「本件は詐欺だ」と裁判官に重大なる証言をしたというのだ。佐藤は〝盟友〟である飯塚にも離反された形で、いよいよ孤立無援か――。
note 佐藤由太
 3年ぶりに行動制限がなかった今年のお盆休み。観光地などは多くの人出で賑わった。だが、東京地裁は外の喧騒さとは裏腹に、いつものように〝威厳ある静粛さ〟に包まれていた。
 そのお盆真っ只中の8月16日、ここ東京地裁3階の一室には裁判官、書記のほか3人の弁護士が顔を揃えていた。
 この日〝メタモ㈱関連裁判〟の弁論準備会(非公開)が行なわれたのだった。
 〝当事者〟である越田一徳(原告)および佐藤由太(被告、メタモ㈱代表取締役)の2人はともに新型コロナウイルスの感染(佐藤は濃厚接触者とのこと)のため欠席で、何とも中途半端(内容は後述)な会議となった。
 しかし不可思議なのは、ここに至るまでの佐藤の言動だ。
 佐藤は21年5月26日のIRで、
<今回、改めて事態の把握に努め、さらに株主の皆さまへの説明を果たすこと、努、当社は、訴訟の原因について事実無根であり、各種証憑(証拠・反論)を示して疎明することが可能であり、本件訴訟について争っていく方針です。>
 と発信している。
 裁判は佐藤が反論して司法の場で、それこそ「争う」場を提供された形なのである。ところが、既報した通り佐藤は、第一回および第二回の公判を欠席、あまつさえ前回(6月30日)の弁論準備手続では佐藤の代理人弁護士が同席せず、裁判官から「これだけ時間があったのに、なぜ代理人弁護士を準備出来なかったのか」と、なじられる始末だ。
 その際、越田側のA弁護士が代理人弁護士を準備しての、再度の弁論手続を要求し、今回の弁論手続になったのである。
 そこでカギとなったのだが、佐藤が代理人弁護士を準備出来るのかどうか、だった。再度の弁論手続では、前述したように佐藤本人は欠席したが、裁判所は佐藤に弁護士が就いたことを確認した、という。
 それで、次回からは被告・飯塚裕子と同佐藤とは分離しての裁判になる模様だ(次回の日程は未定)。
 この会議では興味を惹く証言があったことを書き残しておく。
 それは飯塚側の弁護士が「本件が(佐藤側の)詐欺だ」と裁判官に認めた、というのである。
 つまり飯塚も佐藤に騙されたとの主張だ。だが、ここで問題となるのは、それ(詐欺)を気付いたのはいつか、だ。つまり飯塚は詐欺と知った上で越田に接近し、株式販売の話を持ちかけたのか(購入者を募ったのも同様)ということだ。
 いずれにしても、佐藤はかつての〝盟友〟飯塚にも裏切られた形で、それより前には妻の舞奈が裁判での全面敗訴(既報)があり、いよいよ孤立無援に陥った格好だ。
 そんな中、佐藤は<――越田氏にお振込み頂いた分は弊社は関知しておらず、対応することが出来ません>という内容のメールを、一部株主に配信したという。
 メタモに越田名義で振り込まれた金額8億8,000万円だ。これを知った(確か、佐藤は越田からの振り込みはない、と主張していた)株主が返金を求めるのは当然で、そうしなければ佐藤の〝横領〟となるのではないか。
 しかし、佐藤はどこまでも〝したたか〟だ。こんな状況下でも佐藤は、メタモG種やメタモテクノロジーF種の購入募集を展開している(いずれもI種の価格が、これまでの半分の500円)。
 これ以上の被害者が増えないことを祈るばかりだが、そのためにも早急なる司法の判断が待たれる。

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text: 松原雄二

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